ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

今日の鶏足山

 

 

 今日は冬型で空が澄む。たまらずに鶏足山に行ってしまいました。日光のお山を見たくて。
 9/18の記事「鶏足山にて」をご覧になってない方は,まずそちらからどうぞ。


 8時に家を出て,10時には山頂です。・・・雪雲が厚くて,こちらは快晴だけどお山は見えません。

 

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 今日の富士山。雲が巻いてます。

 

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 今日の浅間山。雪雲が巻いてます。

 

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 日光連山で見えたのは皇海山だけ。

 

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 ミヤマシキミが,赤と緑でクリスマス飾りのようです。猛毒だけど。

 

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 駐車場近くで,赤トンボ(ナツアカネ)が産卵してました。ぎりぎりセーフ。明日の朝には霜が降りて,この夫婦の命も尽きるでしょう。最後の生の営み。命は次代に引き継がれます。

 


 なぜか知らないけど「鶏足山にて」で検索してもまったくヒットしません。ヤフーでもグーグルでも。 「ジノ。」まで加えて検索しても私の他の記事が出るばかりです。なにかやってしまいましたか。検索エンジンから透明化してしまうような禁断の文字列が含まれていましたか。それなりに力作の記事だったのですが。

 

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 そんな私の都合に拘わらず,鶏足山の雑木の紅葉はきれいでした。

 

 

大刀剣市に行ってきました

 

 友達は多くありません。

 

 まあなんというか「自分が一番」という性格なので,友達に煩わされたくないというヒネた根性です。面倒くさがりの出不精なのも災いしてます。友達が少ない事では別に困ってません。

 

 ところがこんな私にも友達付き合いしてくれる人がいます。何かと声を掛けてくれたり,モノを送ってくれたり。本当にかたじけない。

 

 今回,大学時代から続く親友の「金さん」から,刀剣を見に来ないかというお誘いがありました。東京で即売会があるというのです。刃物はいくつも持ってますがいずれも実用品。使っては研ぎ,を繰り返しながら手になじませる本当の実用品だけです。自分ではまず行かないイベント,興味を持ちました。


 あさ7時半の高速バスに乗り,9時半に待ち合わせ場所の御徒町へ。大江戸線という滅多に乗らない地下鉄に乗って,三田線に乗り換えて,付きましたよ御成門

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 東京の真ん中です。

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 入場料2100円はちょっと高いのでは? と思ったら,いろいろ理由がありました。まずはこのカタログ! グラビア印刷全190ページ。出展目録です。こんなのつけて,採算合うのかと逆に心配になります。 さらにこの入場料,実は開催3日分なんです。金さんが言うには,この即売会に来る人は宿をとって毎日じっくりと品定めをして,3日目最終日にドンと買っていくのだそうな。

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 お客さんの大部分は年配の男性。売り物は安くて数十万,高いものは・・・値札が付いていたもので1800万というのがありましたが,本当にすごいのは値札のないものだとか。

 

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 いきなり抜刀!しているご老人。お付きの人が誉めそやしている風なので,どうやらどこぞの社長さんなのかと。

 

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 ご老人の中には,買った得物を無造作にリュックに放り込んでショッピングを楽しんでいらっしゃる方も。あの,思いっきりハミ出しているんですけど,日本刀が。

 

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 最近は若い女性が「今日は脇差でも買おうと思って」と数十万円を用意してくるとか。

 

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 刀鍛冶の方も来ていて,タガネで銘を彫るのを実演してくれました。

 

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 写真はいろいろとご迷惑がかかるようです。お店を撮っていいですかと聞いたらほとんど断られました。

 

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 このお店の方は撮影を快くOKしてくださいました。よかった。この銃がすごく気になったもので。解説までしてくれました。ありがとうございます。

 

 

 すごい世界があるもんだなあというのが感想その1。おカネ,ある所にはあるもんだなあというのが感想その2。

 

 

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 その後金さんに秋葉原に連れて行ってもらい,昼飯を食いました。

 

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 牛筋カレー,うまかった。


 少し街を歩き,茶店で近況をダベって別れました。久しぶりの邂逅で,つい話し込みました。金さんとはもう38年の付き合いになります。大学のサークルでコンビを組み,青春の一時期を共有しました。その後のそれぞれの人生で,それぞれの試練を乗り越えて来ました。なんでも話せる,無私無欲の友がいてくれたことに感謝。次に会うのはいつになるのか。


 友よ,互いに明日という日があらんことを。

 

 

大洗水族館でクラゲを見て癒される

 11月13日は茨城県民の日です。県営のアクアワールド大洗水族館が半額になります。行かいでか。ええ,行きますとも。おっさん一人で。

 

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 朝9:30,突入。

 

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 いきなりこれ。動物はともかく,誰が何の虫を連れて来たんだろう。

 

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 朝早いのにもう結構な人出です。水族館が嫌いな人はいません。ただやはり大人1850円という高めの料金がハードルなんですね。ちなみにサンシャイン水族館2200円,八景島シーパラダイス3000円,美ら海水族館は1850円。

 

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 イワシの群れ。

 

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 フグはむかし指をかじられたことがあるので嫌い。

 

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 大水槽。

 

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 大ザメ水槽。意外と人気です。ここ大洗水族館はサメの飼育を得意とし,なんと55種類ものサメを飼っているとか。

 

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 正直,ヒト以外の脊椎動物に興味はありません。魚類とて脊椎の類,その例外ではないのですが,ただ時折すっごく変なのがいて私の前頭葉ドーパミン注入してきます。

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 で,やっぱりこれは外せませんね。マンボウ水槽。

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 昔サンシャイン水族館マンボウ展示中というので見に行ったら,ちっこい子マンボウが2匹ひらひらとしているだけでがっかりしたことがあります。大洗のマンボウを見慣れた目には冗談にすら思えました。

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 それにしても目つき悪いなあ。

 

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 次は軟体動物篇。クロアワビ,なんだけど・・・他人の写真にこんな風に割り込んでくるやつ,いるよね。

 

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 マダコ。そのうち,タコ飼ってたお話ししますね。

 

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 さあこれ初めて見た。サンゴノフトヒモという殻のない貝類なんだそうで。イソギンチャクが好物で,その捕食シーンの動画が流されていました。こんなのにゆっくりゆっくり食われるの,ヤだろうなあ。

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 そういえば今日は,クリオネの展示がなかった。

 

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 いよいよクラゲの仲間,刺胞動物と有櫛ゆうしつ動物です。

 

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 ムツサンゴだって。造礁サンゴではないけど,茨城の海にいるんだって。

 

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 ああ,ミズクラゲっていいなあ。

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 ぼよんぼよん。

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 ちなみにミズクラゲ水槽の隅っこに,よくこんなポリプが付いています。もし高校で生物を選択して,図表を買っていたらミズクラゲの不思議な生活史を見てやってください。この小さなイソギンチャク1つから,10匹以上のクラゲが生まれます。

 

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 カブトクラゲは・・・

 

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 このシンカイウリクラゲのエサなんだそうです。食う時はがばーっと口を開けて飲み込むんだそうで。こんな虫も殺さぬような顔して,海って怖いですね。・・・そばで見ていた親子がこれってポニョに出てたよねーって言ってたけど,ほんと?

 

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 ヤナギクラゲ。

 

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 タコクラゲ。

 

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 ベニクラゲ。不老不死の生物として有名。もやしもんのキャラクターに見えます。

 

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 リュウセイクラゲ。クラゲはぜんぶ動画でも撮りました。癒されたいときにエンドレスで流そうと思います。


 それ以外にも気に入ったのをお見せします。ダイオウグソクムシとか流行りの深海生物も充実していました。ああ,おなか一杯。

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 日本に80以上ある水族館ですが,このアクアワールド茨城県大洗水族館は入場者数が常に上位10位に入っています。沖縄や大都市の水族館と肩を並べて,人口1万7千人の町の水族館が頑張ってます。職員の方で知っている人がおりましたが,県立の施設なのに本当に一生懸命に働いておられました。人のちから。

 

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 どうでもいいけど,ガルパンの劇場版でローズヒップのクルセーダーが爆走してたのがこの駐車場。

 

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 で,この階段をダージリンチャーチルが駆け上がってました。

 

 しまった。オチでしくじった。 

 

 

ガチャポンの真珠湾作戦の艦艇が揃った。 第一航空艦隊出撃です

 

 「ガシャポン」はバンダイ登録商標だそうです。


 は,ともかくとして,発売前から楽しみにしていた真珠湾作戦の第一航空艦隊が,散財の結果として 集結しました。これよりハワイ北方洋上に向けて出撃です。

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 タタミーのうーみーはー
 おーれーのうーみー               (元ネタわかる人はわが友)

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 第一,第二,第五航空戦隊。赤城加賀蒼龍飛竜翔鶴瑞鶴。世界最強の第一航空艦隊です。


 護衛は戦艦比叡霧島重巡利根筑摩軽巡阿武隈,陽炎型駆逐艦8隻,朝潮駆逐艦2隻。

 

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 霧島と蒼龍。

 

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 赤城,加賀,翔鶴。

 

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 阿武隈。

 

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 蒼龍,飛竜,瑞鶴。

 

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 飛竜,加賀。


 こうやって名前を挙げると,それぞれの艦のその後の悲惨な運命にまで思い至って言葉に詰まります。

 

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 ちなみにこの陣に朝潮駆逐艦「霞」がいます。写真右下。真珠湾作戦,北方作戦,敵潜「グロウラー」による大破,修理,スリガオ海峡から生還し,あの木村昌福の旗艦となって多号作戦,礼号作戦,戦艦伊勢・日向を護衛して敵中突破を敢行する北号作戦,そしてとうとう,戦艦「大和」水上特攻隊の一員として九州坊の岬沖に沈みます。 そうかここにいたか。


 船の生涯は,人の人生に似ています。そこに心惹かれるのです。

 

 

茨城県北芸術祭3 常陸太田は素敵でした

常陸太田篇

 続きます。誰の得にもならない,もう終わったイベントのレポート。そもそもこのブログ自体が私的備忘録なもので。数少ない閲覧者のみなさんありがとうございます。今これを見ていてくれるあなたのために。

 

D-01  山海魚 LOVEf:id:xjino:20171112165039j:plain

 見晴るかす紅葉の大絶景に囲まれて,竜神大吊橋という巨大建造物の下にこじんまりとありました。完全に埋もれてました。いかに意味性があろうとも,この幼稚園児に作らせたような造形では絶景に負けて当然です。

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 そもそも,この竜神大吊橋そのものがアートなんです。決して地元をヨイショする気はないんだけど。

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D-02  庭にて ― 風と森 I

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 同じ作者が大子と太田,それぞれの小さな有料温泉施設に絵を展示してます。大子のほうはそちらで書きますが,こちらの「竜っちゃんの湯」という施設の人は親切で,絵だけ見せてくれと言ったら快く通してくれました。で,言っちゃあなんだけどただの絵。これだけのためにおカネ払う価値なし。


D-03  「ART ZOO」:サファリパークプロジェクト in 常陸太田

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 これぞ,この茨城県の山野を舞台にした芸術祭のための芸術。休耕地にブリキの動物たちが草を食む,自然と人工物のハーモニー。これほどこの場に調和する芸術があるでしょうか。

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 午後遅い陽が逆光になってましたが,最近のカメラは性能がいい。難なく撮影できました。

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 フタコブラクダやキリンと,盛りと咲く十月桜。シュールだ。

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 芸術とは人を驚かすものでなくてはならない。いろんな人に,いろんなかたちで。

 


 太田の山中に取って付けたような箱もの施設。維持できなくて閉鎖されていたのが次の舞台。茨城にはこういうバブルの残骸がごろごろしてます。都会ならすぐ取り壊されてもっとおカネになる施設に変わっているんでしょうけどね。ここの展示は,いずれもグループ/チームによる合作で,生命科学を共通項としています。バイオアートと言うそうな。私が訪れた時にはシンポジウムみたいなことをやっていましたが,もちろん興味を持つ一般客はいませんでした。アートというのは会議で話し合ったり理論を組み上げたりで作るもんじゃないと思います。

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D-04  ケアとコントロールのための容器

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 暗黒の室内に二つの箱。一つはパイプを通じて外界と繋がり,箱の中の巣にミツバチが出入りしてます。もう一つには微生物が培養される予定だというのですが,今はイミテーションだそうで。……ここの展示は練習かなんかかい。そもそも解説が必要なアートって,アートとは言わんぞ。


D-05  旧展示室

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 この建物が現役だった時の展示室だから「旧展示室」。はいはい。


D-06  aPrayer まだ見ぬ つくられしものたちの慰霊

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 分子生物学の発展とともにこれから実験室で創出され,死ぬことになる生物の慰霊だそうで。そうやって自己満足に浸っていてください。


D-07  空白のプロジェクト#3 – 大宇宙(うちゅう)の片隅

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 この施設の展示で唯一面白かったもの。この無造作に転がった苔玉,ときどき,ほんの一瞬だけ動くんです。本当に忘れたころに。内蔵された生物電池を動力源とするそうで,「科学」を使っても「科学」で解説しない。他の展示も見習って欲しかった。


D-08  ヴァイド・インフラ

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 高級家具店のインテリアコーナーでこんなの見たぞ。


D-09  折り紙ミューテーション

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 DNAを漉き込んだ地元の和紙を使った折り鶴だって。××××する××を示唆するんだって。

 


 ここからの作品は常陸太田市の市街地での展示です。ここは佐竹氏の居城のあった古い城下町で,鯨の背のような細長い大地の上に昭和の商店街が残ります。佐竹氏は平安時代からこの地を治めた豪族で,戦国時代に大大名に成長しますが,関ケ原の戦いの結果秋田に転封されます。地元には今でも佐竹氏を慕う人が多いとか。
 街並みはもろ城下町。狭い道がかくかくと折れ曲がりモータリゼーションを阻んだことで,昭和40年代くらいまではこの地方の中心都市だったのがすっかり没落してしまいました。この歴史がいくつかの作品のテーマになってます。

 


D-10  常陸のおお田守る竜神

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 A-01も同じ作者ですが,そちらはいまいち迫力不足でした。でもこれはなかなか。大空にぬぼーっと突き立つ姿は,竜神の名にふさわしい威厳に満ちてます。なんかおじさんが一人で作っていたよ,なんて目撃証言を聞いて,きっとこの芸術家は何かと戦いながら,内なる自分と語り合いながら作品に向かっているのだろうなあと思いました。


 駐車場に車を停めて,てくてくと商店街を歩きます。1112の会場は,昭和初期に大実業家が寄付して市役所として使われた建物。本当に,昔は偉い人がいたものです。

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D-11  イ / バ / ラ / キ

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 2階の講堂を占めるこれは,そばで見ると茨城県の立体地図であることが知れます。実に場の雰囲気に合った展示でした。

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 でも申し訳ない事に,この古い名建築のほうのインパクトがありすぎました。

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 名探偵が「話は聞かせてもらったよ」なんて言いながら降りてきそう。

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 照明一つ取ってみても,芸術的としか言いようがない。最近の公建築の効率優先,コスト優先の画一的な作りようとは,根本的に発想が違いますね。


D-12  常陸佐竹市

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 で,この建物でのもう一つの展示。ここ太田を「常陸佐竹市」という架空の町と設定して,その歴史,地理,産物を並べています。「佐竹力」なんて発想に瞠目します。並んでいるものがすべて実際の当地の物なので,意外にも面白かった。


D-13  リビングルーム鯨ケ丘

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 空き店舗の内部をフリースペースに。高校生のグループがなんか話し合いしてたけど…これ芸術なの?


D-14  サインズ オブ メモリー2016:鯨ケ丘のピンクの窓

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 地元の人からの聞き語りを作品にしたもの。というと常陸多賀にもあったけど,こちらは面白かった。とにかく規模がすごい。通り沿いのすべての店の人から聞き込みを行い,それぞれの店に貼り出しています。手間も偉いし,余計な自己主張を入れないのも偉い。これは立派な芸術的行為です。

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-15  Life Stripe

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 おそらく昭和初期の実に趣味のいい商家の内部。ロケーションもいいし,作品も面白い。たくさんの人(+犬,猫,ウサギ,牛)の一日を色分けした帯グラフで示したもの。大震災当日の沖合避難していた漁師,翌日の避難所で絶望的に働く市役所職員といったリアルなものから,亡くなる直前の寝たきりの老婆,結婚式を迎えた花嫁,生まれた赤ちゃんの最初の一日,なんて人の営み。果てはウサギの〔夜行性動物〕という解説,寝て食ってを繰り返す牛,猫は「昨日はケンカに負けた 今日は勝った」。一日って面白いなあ。

 

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 「当たり」が多かった太田市街地の作品ですが,市内の風景もレトロでよかった。

 

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 洋裁を教える「文化服装学院」。昔はどの町にもありました。

 

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 味のあるお店のオンパレード。

 

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 謎の滑り台。

 

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 本屋さん。昭和の時代でもここまでのは珍しかったと思う。

 

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 昼食に寄った喫茶店。古本屋兼カフェ。水木金のみという営業日の自由さもさることながら,店主の趣味で固められた店内もかなり。

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 売り物の雑誌棚。貧相で超マニアックな品揃え。イバラードの図集,買ってしまいました。それだけで今日一日の元が取れた。

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 雑穀ランチもおいしゅうございました。

 

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 私にはこんな道端の光景もアートです。


f:id:xjino:20171112194232j:plain f:id:xjino:20171112194240j:plain良さげなお店がいくつも。第1回にも書いたけど,この芸術祭最大の成果は,寂れた街にも素敵な店が頑張っているのが知れたこと。その意味では続けていただきたいと思うのです。

 

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 朝は曇っていたのに,市街をひとめぐりするころには快晴。私の外歩きの日はいつもこれです。人生の大切なイベントを晴天にしたいときは私をお呼びください。


D-16  STAR.b

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 続けろと上に書いといてなんですが,というかこういう展示をやめていただきたく書くのですが,これは道の駅の高級そうなレストランの店内。たまたま開店前で写真を撮らせてもらえたけど,通常はここで食事をしないと見せられないそうで。

 ほんと,やめましょうよこういうカンに触る展示法。例外なくつまんない作品だったし。

 


 次回は常陸大宮篇。いかん飽きてきた。急がねば。

 

    

今期の深夜アニメをいくつか

 深夜アニメ,割とチェックしてます。


 と言っても,ワンパターンのいわゆる美少女ハーレムものとか学園超能力ものとかは,初回のオープニング(だいたいすべてが集約される)を見るだけで十分。この世の秘密を解くカギを握る謎の美少女,なんて設定もいい加減にして欲しい。


インフィニティ・フォース

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 ガッチャマンテッカマンとポリマーとキャシャーンが突然集結して共闘するって。濃いキャラクターこんなに集めちゃって大丈夫か。どうせなら紅三四郎も呼ばないか。濃いヤツ増やしてどうする。

 タツノコプロ,この二十年何も新しいものを生み出してませんね。リメーク,リバイバル,実写化……ぜーんぶハズレ。今回もその流れで,ヒロインのやりすぎなキャラクターがさてどうなるか。いずれにせよ映画版とのタイアップらしいので,またかよと思います。商売に長けた人ではなく,吉田竜夫を連れて来なさい,黄泉の国から召喚してでも。 いや,本当に期待しているんです,このヒーローたちの活躍をリアルタイムで見ていた者として。

             ↓ こいつ。

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少女終末旅行

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 初回オープニングにシビれました。原作に惚れこんだ人たちが誠実に作っているという感が伝わります。それで評価すべきなんだけど,原作を何度も読み返しているのは私もなので,元ネタに忠実な分展開がわかってるんですよね。かといっておかしなオリジナリティは絶対に入れてほしくないし。私としては,原作を知らない人がアニメを見て紙媒体にも興味を持ってくれる,そのきっかけになればいいなと思います。ちなみに原作本,コミックを出版していない新潮社なので通常本屋に置いてません。手に入るのはアニメフェアやってる今だけ。つい2か月前,3・4巻手に入れるのに東京含めて十軒以上本屋を回って果たせなかった。さあお店に急げ! ……え?今どきはネット注文?

 


キノの旅

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 これでアニメ何作目か知らないけど,原作が無限に続く分アニメも無限に続くでしょう。もちろん原作大好きです。アニメも原作ものとしては完璧な仕上がりで,上記「少女終末―」と同じ感想です。声優さんがイメージ通りだと思うのですが,みなさんいかがでしょうか。

 


魔法使いの嫁

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 本屋に原作が平積みになっていたのは見ていて,ああ人気なのねと思っていました。どうせ今どきの,と勝手に思い込んでいました。第2回をたまたま録画していて,おおっ?!っと。特にエンディングの曲が,アニメ本編と見事に調和しているのでこれは本物だと。
 特にヒロインがいいですねえ。儚げで力のない声で,嗜虐性保護本能を刺激してきます。すぐ気を失う。すぐ拉致される。自分の魅力(この場合魔力?)に気づいてない。お姫様の要素全備えに加えて,この虚無的なキャラクター。私なんかどうなっても,というのは美少女だけに許される物言いだと思いません? それにしてもいいなあ魔法使い。女の子にモテるだろうなあ(そこかい)。私らの年齢だと「はーいおじさんおカネ持ってるよー」くらいしか持ち札ないもんなあ。


 たまにはこんな軽ーいノリもお許しくださいね。

 

 

マタタビ酒の作り方


マタタビ
 材料 マタタビの虫えい果(木天蓼子もくてんりょうし
 薬効 冷え性,腰痛


 茨城の秋は本当に豊か。ちょっと山道を歩くだけで

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 道に落ちてるんですう! 拾えちゃうんですう!
 山栗はかろうじて無視するんだけど,こんな立派な栽培グリの木が放置されていて実が道に落ちてるんですう。あらがえませんですう。

 

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 アケビ。家に生っているのに,山にあると採っちゃうんですう。

 

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 そしてこれ。マタタビ


 え?とか言われそうですが,これがマタタビ。猫にマタタビの,あのマタタビ


 マタタビというつる性の木がありまして,これはその果実なんですけど,ちょっと説明が要ります。長くなるんで,時系列に沿って。

 

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 これが6月頃のマタタビ。林縁の大木に絡まって生育します。茨城ではちょっと山に行けば珍しいものではありません。開花期であるこの季節は葉の先端が白くなるので遠くからでもその存在が知れます。ここでその場所を覚えておくのがマタタビ採取には肝要です。

 

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 葉が白くなるのは昆虫へのサイン。これを目印にマタタビミタマバエ,マタタビアブラムシなどがやってきます。不思議なのは,これらの虫の目的が花の蜜のみならず,花の子房への産卵であるということです。産卵された花は種子を作れず,その子房はみるみる変形して虫えい(虫こぶ)になり,虫の幼虫のえさ兼すみかとなります。幼虫は肥大した果肉を内部から食べていきます。家が食料,いい暮らしです。つまりマタタビは,大切な実を食べさせるために,貴重な光合成器官の色を抜いてまで虫を呼んでいるのです。何のために?

 

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 虫はすべての花に産卵するわけではありません。蜜をなめるだけの場合もある。その時には受粉が行われて種子が作られ,その花からは正常な果実ができます。果実は秋に黄色く熟し食べられますが,あまり美味いものではありません。薬効もない。

 

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 虫こぶになった実は,内部で幼虫を育てつつ,正常な実よりも巨大にブクブクと肥大し8月のうちにぼろぼろと落下します。落ちた実は腐りもせず,穏やかで湿潤な林床に埋もれて虫の揺りかごの役割を全うし,成長した幼虫は脱出して周辺の土中で蛹化し,来年またマタタビに呼ばれる日を待ちます。


 なんでしょうこの至れり尽くせり。正常な実は半分もありません。しかも虫こぶよりずっと小さい。マタタビは受粉のために,とんでもない資源量を虫につぎ込んでいるのです。ちゃんと受粉して種子を作るつまり有性生殖とは,そこまでメリットが大きいものでしょうか。……いや,同属のサルナシやミヤママタタビはこんなことしてないぞ。この三種のうちでマタタビが最も繁栄しているのは事実ですが。

 

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 話を戻します。マタタビ酒づくりでした。薬効が最も顕著なのは,これも不思議なことにこの醜い虫こぶなのです。8月から拾えます。これを一度湯通し。中の虫を殺すとともに,細胞構造を破壊して乾燥しやすくします。

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           ぐつぐつ。

 

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 これを数日天日干し。こういう肉厚のものは小さく切ると良いでしょう。


 ここで注意。生だと腐らないマタタビですが,湯通しをするととてつもなくカビやすくなります。8/9月の高温多湿の時期は,夜間に出しっぱなしにしたり小雨にあったりするともうカビまみれ。カビたのは絶対に使ってはいけません。何度もこの失敗をしました。今は採取したマタタビを冷凍庫にいれておき,気候が安定する10月/11月になってから処理します。あと,野外では腐らないので10月になっても拾えますが,その時期には大きいのはイノシシに持っていかれ,残ったのも中はムシのフンだらけでスカスカです。今年,私はこれをやっちゃいました。

 

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 これくらい乾燥すればOK。そのまま保存もできます。この状態で揉めば,余分なヘタや虫のフンも落ちます。

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 容器に三分の一。ホワイトリカーを詰めて。

 

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 漬けて一週間もすればこれだけ浸出します。1か月で使用は可能かと。


 これ,私にはホントに実用品。冬場に体が冷えやすいのですが,マタタビ酒一杯でもうぽかぽか。私の冬支度の一つです。