ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

高取鉱山でトパーズなんか拾えるわけがない

    f:id:xjino:20190421185322j:plain

 行かねばならぬところがありすぎて困ります。


 その中でも特に,ずっと心に引っ掛かっていて,草が生い茂る前に行かねばならぬと思っていたところ。


 それが以前に名前を伏せてちょっと予告したトパーズの拾える山,高取鉱山です。

 


 正確にはもう閉山した鉱山の排石(ズリ)山。そのスジでは超メジャーな場所。拾い尽くされてはいるのですが,なんかこのままでは収まりません。ピクニックにでも行くつもりで参ります。

 

    f:id:xjino:20190421185411j:plain 
     お供はこれ,クラックハンマー!

 

    f:id:xjino:20190421185431j:plain
 もひとつ,ピックハンマー! 合わせて1.5キロオオオ!!


 この組み合わせで割れぬ石は無し。壊せぬモノは無し。

 我は無敵なりイイイっ

 


 …… すいません,最近何かに憑依されるんです。


    f:id:xjino:20190421185902j:plain
 さらに京都一澤帆布謹製,地学バッグ。わし生物屋なのに,何だろうこのプロの地学屋グッズの数々。

 


    f:id:xjino:20190421185955j:plain
 道の向こうからこんなのが近づいてきたらすぐ逃げましょう。日本語が通じると思ってはいけません。


f:id:xjino:20190421190034j:plain
 さて,他の方のブログ等でもおなじみ林道入り口。行きます。…あ,タイトル通りのオチだから期待しちゃダメよ。

 

f:id:xjino:20190421190057j:plain
f:id:xjino:20190421190105j:plain
 この堰堤を越えたらズリ山です。どれいっちょやってみるか。


f:id:xjino:20190421190134j:plain
 おお脆そうな石。いい結晶入ってるといいな。


f:id:xjino:20190421190151j:plain
 クラック一閃,こーなごな。


 実はやってみたかったこと。私,これまでここでは地面に落ちているのを拾うばかりだったのですが,一度他の方のようにハンマーでぶっかいてみたかったの。やってみたかったの。ガーンて。ああ,すっきりした。


f:id:xjino:20190421190244j:plain
 銅イオンの青。そういえば最近ここで銅の二次鉱物,孔雀石っぽいのが見つかったという報告が。


 何てこと考えながら次の石をひっくり返したら。


f:id:xjino:20190421190323j:plain
 ぎゃあああ,アシダカグモ!? クモ恐怖症のひとゴメンなさあい。


f:id:xjino:20190421192232j:plain
 でもアシダカグモって茨城の野外にいたっけ? 私は知らんぞ。近似種かな?

 

f:id:xjino:20190421192304j:plain
 なんにせよ冬眠をお邪魔してしまいました。石で囲んでオヤスミ。南方系の生きものにはまだ寒い茨城です。

 

f:id:xjino:20190421192320j:plain
 アカスジキンカメムシの幼虫。そっと日向ぼっこ。


f:id:xjino:20190421192338j:plain
 どんな最期だったのでしょう,オオミズアオの翅。


f:id:xjino:20190421192354j:plain
 ぶっかいた面に黄鉄鉱。やっぱり銅があるんだ。

 

f:id:xjino:20190421192416j:plain
f:id:xjino:20190421192427j:plain
 山側のズリ入口。立っている杭が「ブレアウィッチプロジェクト」の魔女の結界みたいで怖いですう。


f:id:xjino:20190421192515j:plain
 崖に何かが。


f:id:xjino:20190421192545j:plain
 カウンタックだ! 見かけないと思ったらこんなところに。

 

 てなあんばいで一日,のんびり叩きまくったわけです。さて戦果は?

 

f:id:xjino:20190421192615j:plain
f:id:xjino:20190421192623j:plain
 透明でやたら光るかけらを拾いました。結晶でないと名前がわからん。でもきれい。虹色の光も見えます。今日はこれ一つで来た甲斐があった,と思うことにしよう。


f:id:xjino:20190421192702j:plain
 条線の入った結晶のかけら。条線の向きから水晶と判別できます。


f:id:xjino:20190421192722j:plain
 これも水晶のかけら。このレベルならこれからも拾えるでしょう。


f:id:xjino:20190421192740j:plain
 高取鉱山の主鉱石,鉄マンガン重石。超硬金属タングステンの主鉱物です。


 叩きまくった結論なんですが,まあ無駄でしたね。叩いていいのが出たことはなかった。普通にズリ山崩して探すほうがよっぽど効率がいいというのが私の結論。


 でも石探し,やっぱり楽しかった。これぞトパーズというのは採れなかったけど,例によって天気は良かったし。私にとっての休日らしい休日になりました。

 


f:id:xjino:20190421192811j:plain
 道端に軽トラを停めたおばさんが,穏やかな顔でヤマブキの枝を手折っていました。玄関にでも飾るのでしょう。山家暮らしの静かな幸せが伝わってくるようです。

 

↓ 関連記事

 孔雀石を拾いましたよええ他人が捨てたものですが - ジノ。

魔法のジャングルブーツ 回鍋肉からトパーズまで - ジノ。

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村

花の鶏足山

    f:id:xjino:20190414140009j:plain

 鶏足山に登ってきました。今回は春の花をご紹介します。例によってスミレが多めなのはご愛敬。


f:id:xjino:20190414140028j:plain
 今日の眺望。日光のお山が,この季節にしては奇跡的によく見えました。山の名は以前の記事をご参照くださいね。


f:id:xjino:20190414140049j:plain
 ヤシャブシ,漢字で書くと夜叉五倍子の雄花が出てます。遠くに八溝山


f:id:xjino:20190414140125j:plain
 コナラの花芽。永い冬を耐えて,今まさに生命の気をほとばしらせます。


f:id:xjino:20190414140139j:plain
 至るところでタチツボスミレ


f:id:xjino:20190414140157j:plain
 春風にふるふる。ふるふるしすぎてブレました。ああ,春だなあ。


f:id:xjino:20190414140220j:plain
 ヤマザクラが盛りです。

 

f:id:xjino:20190414140235j:plain
 これも春の精,ミヤマセセリ。蛾じゃん,とか言わないで。蝶ですよ。もとより微妙な扱いのセセリチョウ科ですけど。年1回,4月に雑木林を飛び回り,そして消え失せます。夏・秋・冬とひたすら幼虫の姿で文字通り雌伏し,次の春を待つ。そんな生き方もあるんです。

 

f:id:xjino:20190414140314j:plain
 ナガハシスミレ。実はこの山にビヨヨンとありました。


f:id:xjino:20190414140331j:plain
 以前の記事でご紹介しました。北に去った一族を,山の上からビヨヨンと懐かしんでいます。…… 何だか凄みある顔に写してしまった。本当は小さくたおやかなスミレです。


f:id:xjino:20190414140524j:plain
 フモトスミレ。以前ブナ帯のスミレとご紹介しましたが,こんな低標高地にもあります。小さな姿に色も形も高品位なパーツを組み込んだ,奇跡のように上品なスミレです。


f:id:xjino:20190414140548j:plain
 上品さでは負けません。これも私のご贔屓,エイザンスミレ


f:id:xjino:20190414140614j:plain
 カエデの若葉が歓喜の声とともに弾けてます。


f:id:xjino:20190414140629j:plain
 ヒロハコンロンソウ,木漏れ日を浴びて。誰がどうして崑崙草などと名付けたのかわからないとやら。


f:id:xjino:20190414140649j:plain
 番外,キクザキイチゲ。3月中に開花するので,今日はもう見られませんでした。


f:id:xjino:20190414140708j:plain
 呼び止められたような気がして目線を巡らすと,ミツバツチグリがこっちを見てました。ねえ撮って,と。


f:id:xjino:20190414140725j:plain
 任せとき。90ミリマクロはダテじゃないぜ。


    f:id:xjino:20190414140748j:plain
 鶏足山,最近はミツマタの花が人気でかなりの人出があるらしい。なぜでしょう,そういうものには食指が動かない。この山も人が増えて,今日も頂上でずっと下品な大声話をしているご老人のグループがいました。私は静かな山が好きです。


f:id:xjino:20190414140835j:plain
 何を撮っているんですか。老婦人に声を掛けられました。お孫さんらしいお子が二人。トウゴクサバノオという花です,とお答えしました。こういうのは大歓迎です。


    f:id:xjino:20190414140855j:plain
 以前は稜線沿いにシュンランがたくさんあったのですが,今はボコボコと掘り取られた穴が残るだけ。人が増えるとはこういうこと。また静かな,自分だけのフィールドを探さねば。


 気難しいヤツと思わないでね。決して人間嫌いではなく,ただ自然と対するときは静かでありたいだけです。

 

 

 

参考記事。

ナガハシスミレの長い旅 - ジノ。

カテゴリー「鶏足山にて」「スミレの花咲く頃」もご覧くださいませ

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村

ブログを始めて1年半です。月間閲覧数は4000に。

  f:id:xjino:20190410192254j:plain

 ブログを始めて1年半経ちました。我ながらよく続くもんだと。


 3月の月間閲覧数が4000を超えました。これまたびっくりしてます。こんな個人の雑記ブログに,よくもまあ。

 

    f:id:xjino:20190410192735j:plain


 今でも読者登録数たった4フォロワー数ゼロ。たまにコメントを頂いても一切お返事してません。いえとにかく時間が無くて,お返事を書いていたら寝る間がなくなりそうで。コメント下さった方々,無作法でごめんなさい。ちゃんと読んでます。喜んでます。本当にごめんなさい


 3月にアクセス数が伸びた主因が,グーグル検索から来るお客様が急に増えたことです。よくわからないけど,私の記事が検索で上位に扱われるようになったらしい。いわゆる検索エンジン対策というのは何もしていないので,たぶん,毎週こつこつ記事を2つずつ更新していたことが評価されたというやつでしょうか。いやあ,物事は続けるものです。


 はてなブログアクセス解析という機能で,検索された記事とその割合が表示されるのですが,意外なものが一つ。17年10月の記事ですからブログ開始から1か月くらい。そんなごくごく初期の記事「JCO臨界事故の記憶【過激注意】 - ジノ。」が,いまだにアクセスを稼いでくれること。なんとグーグル検索からのお客様の1割近くが,この記事でジノ。を訪問してくださっているんです。えええ。何で?


 いえ,これは本当に真面目に書いた記事です。事故から間もない頃に発表する当てもなく一気呵成に綴った文章がベースになってます。つまり心の底から沸き上がった本当の文章。それを読んでもらえるのは,何というか,私の本質的な部分を評価されているような気がして,少しうれしいです。

 

f:id:xjino:20190410192835j:plain

 でもやっぱり不思議。以前自分の記事が検索で当たるかどうかをヤフー検索(キャッシュで開けばカウントされない)で試したのですが,「JCO臨界事故」で検索してもとうとうヒットしなかった。表示されるのは新聞記事やら被害報告書やらの「公式」的なものばかり。事故のあった9月の前後には「2人も亡くなったんですよね!ひどいですね!」的個人ブログや「事故を風化させるな!」的政治臭のある記事が増えたりしますけど。私のブログは,皆さんどういう語で検索して来てくれているのでしょう。もうずいぶん昔の事故ですし,今頃どんな方々が「JCO」で調べ物をしておられるのかも興味あるところです。


 はい,私は核物理学はもちろん専門外。でもこの記事,科学的におおむね正しいことを書いていると自負しています。「臨界」の意味も,致死量の中性子線浴びてガイガー管に反応しないことも,たぶん科学的に正しいかと。〇大の先生でしょうか,お前らバカは臨界の意味も知らずに騒ぎ立てやがってなんてことを書いていた記事をどこかで見ましたが,いいえちゃんとわかってますよ。シロウトをバカにすると足元すくわれますからね。

 

f:id:xjino:20190410192901j:plain

 この件での教訓。きちんとした記事を書けばそれはずっと残り,ずっと読んでもらえるんだということ。これはブログで突出した長所です。まさに蓄積型メディア


 逆にくだらない記事もまた残ります。あとで恥ずかしい思いをしないよう,これからもちゃんとした文章を更新していきます。しばらくはコメントへの返信を書けないままですが,ちゃんと読んでます。喜んでます。どうか見放さず,これからもお引き立てのほどよろしくお願いいたします。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村

サクラ咲く。春来たれりと歌いながら

   f:id:xjino:20190406181601j:plain

 ソメイヨシノ咲きました。まさに入学式ジャストミート。


f:id:xjino:20190406181641j:plain
 去年は早く咲きすぎた桜ですが,今年はいつも通り子どもたちの入学式を彩るタイミングです。これが水戸の桜。

 

f:id:xjino:20190406181710j:plain
f:id:xjino:20190406181718j:plain
 今日のところは全体として五分咲きです。来週は小学校も中学校も高校も入学式で,その日に満開になります。きっと満開。大丈夫,私が雨なんか降らせません。


    f:id:xjino:20190406181757j:plain

f:id:xjino:20190406181838j:plain
 菫。スミレだ。走る車からも陽に輝く紫の花弁が見えました。路傍に可憐に逞しく。


f:id:xjino:20190406181902j:plain
 これはヒガンバナ。ほんとにヒガンバナ。ライバルのいない冬の間に葉を広げ存分に栄養を蓄えました。これから葉を枯らし,秋の彼岸まで眠りに就きます。


f:id:xjino:20190406181922j:plain
f:id:xjino:20190406181931j:plain
f:id:xjino:20190406181939j:plain
 公園のハナモモ。植えられたきり放置され,弱った仲間が次々と枯れ,わずかに残ったものが健気に咲いてます。あと何度の春。


    f:id:xjino:20190406182016j:plain
 サンショウウオの池。タチツボスミレが見守っています。


f:id:xjino:20190406182040j:plain
    f:id:xjino:20190406182053j:plain
 森の中にカントウタンポポ。日本のタンポポらしい端正さで,正しく春を告げています。


f:id:xjino:20190406182128j:plain
 成虫の姿で冬を耐え抜いた蝶たちが,歓喜の声をあげながら飛び回っていました。キタテハ,ルリタテハ,ヒオドシチョウ,キチョウ。写真のテングチョウも,陽射しを心ゆくまで堪能しています。さあ恋と戦いの季節だ。


 雌伏せる者たちよ,春来れり。桜がそう告げました。私もまた,新たな現実の日々に飛び込んでいこうと思います。読者のみなさまも,それぞれの場所でどうかお健やかに。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村

古代のカケラを拾った日々

f:id:xjino:20190406163521j:plain

 中学時代の私が見たら狂喜乱舞,あるいは卒倒していたかもしれない事案です。

 


f:id:xjino:20190406163622j:plain
 那珂川を見下ろす台地の端,ここは飛鳥時代から平安時代にかけて「那珂の国」の中心でした。郡の役所(郡衙ぐんが)があって税のコメを収める蔵(正倉院)があり,金堂・塔・講堂・門を備えた大寺がありました。ちなみに今の茨城にそんな構えの古寺はありません。


 その頃ったらアンタ,日本の総人口が600万人くらいだった時代ですよ。ましてやこの辺りは都から遠い僻地だった東国のさらにその外れ。未開の番外地と思いきや,ちゃんと行政が敷かれ人々が暮らしていたという驚き。日本ってすごいなあ。


f:id:xjino:20190406163717j:plain
 役所も寺も,やがて歴史のかなたに去って行きました。たぶん地元の豪族が台頭したのでしょう。この辺りで大きな勢力を誇った「一盛長者いちもりちょうじゃ」の伝説なんてのがあります。いつしか役所も寺も焼け落ち,人々から忘れ去られ,原野に,畑に,そして今は住宅地になりつつあります。都市化が急速に進む中で,水戸市が精力的に発掘調査をしています。上の現場写真は,その郡衙と寺院の発掘現場で市民向けの説明会がされたあとでしょう。お話聞きたかったなあ。


 実はその都市化の一端で,遺跡のすぐ隣に大きな道路が作られました。その道を車で走っていて,この光景を目にしたわけです。

 

f:id:xjino:20190406163746j:plain
f:id:xjino:20190406163756j:plain
 これは土器ではなく,郡衙や寺院の瓦です。周囲には縄文時代の遺跡もあって,縄文土器や住居跡,死者を葬った甕棺墓かめかんぼも見つかっています。昔から住みよい土地だったのでしょう。


f:id:xjino:20190406163827j:plain
 小学校後半から中学時代,友人の影響で考古学というか土器拾いにハマりました。畑を歩けばいくらでも縄文土器のかけらが拾えました。近所の大きな前方後円墳,那珂の国造の墓所と伝えられてますが,その古墳を歩けば縄文土器よりずっと黄色く薄い円筒埴輪のかけらも拾えたし,古瓦も拾いました。遠くに遠征したり自転車でコケて怪我したり,それなりに無駄な苦労をしました。もちろんみな良い思い出ですよ。


 最初に卒倒とか書いたけど,実際どうなんだろう。休日のたびに自転車を飛ばし,うろうろ歩き,古代のかけらを拾い集めた日々。あの時代の私がこの古瓦の山を目にしたら,どんな反応をしただろう。長い時を経て,生きるために現実にまみれ,あの情熱が失われた今では想像がつかないのです。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村

めぐる春の庭

 

    f:id:xjino:20190403233301j:plain

 

 3月も終わりというのにこの寒さ。3月初めにいっとき暖かくなって,体が冬仕様を脱してしまったのでなおさらこたえます。庭の春のものたちも思わず身を縮めていたのですが,ようやく開花の時を迎えました。

 

f:id:xjino:20190403233333j:plain
f:id:xjino:20190403233343j:plain
 クサボケ。我が庭のシンボル。にぎやかに,あでやかに。

 


f:id:xjino:20190403233415j:plain
 アケビは冬にあいだに大剪定したのですが,たくさんの花芽が一斉にほころびました。今年も豊作の予感です。


 興隆を極めるものがある一方で,衰退を続けるのがスミレたち。サクラスミレが消えたのは昨年ご報告しましたが


f:id:xjino:20190403233506j:plain
 コスミレ。いつの間にか庭全体で2株になってしまいました。

手鞠のようにびっしりと花を咲かせる姿はもう見られません。

 

f:id:xjino:20190403233527j:plain
 ヒメスミレ。駐車場のコンクリの目地にジャノヒゲが育つまでの間,目隠しのつもりで種を蒔きました。よく役目を果たしましたが,ジャノヒゲの興隆とともに衰退しつつあります。


 花の一輪一輪を拡大して気付きます。春のたびに咲くのは「同じ種類」の花であって,決して「同じ花」ではない。一つとして「同じ花」はないのです。川を流れる水のように,巡りくる人のように。

 


 昨日は歓送迎会があって,得難い人との別れがありました。代わりの人が来たとしても,決して「同じ人」ではないということ。これもまた巡る春の感傷です。惜春,青を帯びて。

 

 

 

f:id:xjino:20190403233625j:plain

 庭に来るハトが逃げないのよこれが。すっかり馴れやがって。馴れるほどに情が湧く,それがかえって辛いのに。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村

江戸東京たてもの園と武蔵野の残滓

    f:id:xjino:20190331203512j:plain

 東京に買い物に出てきました。ネットで買えるものだけど,服ではあるし,やはり実物を見なければ。ちなみに予報では「」。うちの親は花見を中止にしたのですが,もうオチは読めてます。


 で,上野‐御徒町。目指したのはある海外メーカーのアウターだったのですが,かなり思ってたのと違ってました。見に来て良かった。結局軍装店でシャツ1枚買っただけ。わし本当にお金を使わないなあ。資本主義社会にもっと貢献しなきゃとは思うのですが。


 買い物がすぐに終わってしまったので,第二目標に向かいます。中央線武蔵小金井へ。江戸東京たてもの園へ。


フランス人がときめいた日本の美術館」という本があるそうで,衛星放送でその本に描かれた美術館を一つずつ女優さんが紹介するという番組があります。いえ,たまたまチューナーをBSに切り替えたら放送中だったという,ほんの偶然の出会い。それが「江戸東京たてもの園」の回で,野村麻純さんという方がナビゲーターでした。


 失礼だけどこの野村さんという方を私は存じ上げませんでした。もっと失礼なことに,ネットで見たプロフィール写真にもさほど興趣が湧きません。ああ本当に失礼。


 ところが画面の中で動き,笑い,語る姿がとても素敵。なんというか,以前もどこかで言いましたけど,まともな親に正しく育てられた「育ちの良さ」を感じさせるひと。穏やかでちょっとふわふわで。もし同僚とかでそばにいたならホレちゃいそうな。このひとが紹介してくれたなら行かなくちゃ。


 …… というしょうもない理由だけでなく,私,実は宅建に興味があるんです。生物学の学生だった頃から建築雑誌を購読してみたり。特に明治中期から昭和初期にかけてのモダンな装飾性あふれる意匠が好きで,雑誌で知った建築家「遠藤 新」なんか憧れたものです。この「たてもの園」に遠藤の作品はないけれど,同時代の建築家のものがあります。行かねば,と思ってました。


f:id:xjino:20190331203536j:plain
 武蔵小金井の北口を出て,まっすぐ北方向へ1キロ,玉川上水に当たったら東へ,と理解してずんずん歩いていきます。てっきり,この道が一番になっている所が上水かと思いきや違いました。上水はわざわざ高台の上を掘って通していると。すごいですねえ,知恵と技術。


f:id:xjino:20190331203558j:plain
 道沿いに立派なケヤキの屋敷森。そうですここは武蔵野です。


f:id:xjino:20190331203614j:plain
 背にケヤキ,敷地にはヤマザクラコブシ。古い農家なのでしょうが,これぞ武蔵野の原風景。こんな庭が欲しかった。


f:id:xjino:20190331203629j:plain
 ようやく,これがあの玉川上水です。太宰治が入水したやつ。こんな チンケな 小さな浅い流れで死ねると思っちゃうあたりがさすが天才。ただし昔とは水量が違うとも。


f:id:xjino:20190331203701j:plain
 気持ちのいい遊歩道が付いてます。舗装していないというのも考えてのことでしょう。路傍の草花が息づきます。例えば……


f:id:xjino:20190331203718j:plain
 春を告げる森の精,タチツボスミレ。東京でも咲くんですね。


f:id:xjino:20190331203740j:plain
 たてもの園入口。…… なんだけど,なんか大変なことになっている。桜だ。花見だ。しまった。東京は水戸より一週間早いのだ。


f:id:xjino:20190331203818j:plain
 沿道にはヤマザクラ。たぶん自生のものでしょう。


f:id:xjino:20190331203835j:plain
 コブシ。これも自生。

 

f:id:xjino:20190331203853j:plain
 かと思うと外来種。ウィオラ・ソロリア/アメリカスミレサイシン


f:id:xjino:20190331203908j:plain
 ユキヤナギも満開です。

 

f:id:xjino:20190331203924j:plain
 花見って好きではないのですが,ここまで来たら。… 焼き鳥を買ってしばし桜でも見ますか。

f:id:xjino:20190331203953j:plain

f:id:xjino:20190331204008j:plain
 見事に満開です。


f:id:xjino:20190331204109j:plain
 陽射しが出てきました。ほらやっぱり。


f:id:xjino:20190331204130j:plain
 ではたてもの園へ。入場料400円。

 

f:id:xjino:20190331204149j:plain

f:id:xjino:20190331204159j:plain

f:id:xjino:20190331204208j:plain

    f:id:xjino:20190331204222j:plain

f:id:xjino:20190331204236j:plain

f:id:xjino:20190331204247j:plain

f:id:xjino:20190331204255j:plain

f:id:xjino:20190331204303j:plain

f:id:xjino:20190331204313j:plain

f:id:xjino:20190331204321j:plain

f:id:xjino:20190331204335j:plain f:id:xjino:20190331204344j:plain

f:id:xjino:20190331204352j:plain

f:id:xjino:20190331204416j:plain f:id:xjino:20190331204424j:plain

 撮った写真300枚。外観から内装まで。全部お見せします?

 

f:id:xjino:20190331204407j:plain
 さすがにそれではブログの容量が。興味があれば江戸東京たてもの園のHPをご覧ください。

 

f:id:xjino:20190331204715j:plain
f:id:xjino:20190331204731j:plain f:id:xjino:20190331204750j:plain
f:id:xjino:20190331204800j:plain
f:id:xjino:20190331204809j:plain
 特に気に入ったのがこれ。昔の写真館。家族の住居部分が,住みたいと思わせるほどに素敵でした。

 

f:id:xjino:20190331204934j:plain f:id:xjino:20190331204944j:plain
 園内にも武蔵野の残滓。ヒトリシズカシュンラン


f:id:xjino:20190331205054j:plain
 おなか一杯に300年分の住居建築を詰め込んで,また玉川上水沿いに帰ります。クサボケが咲いてます。上水が方舟のように,武蔵野の記憶を守ってきたのでしょう。


    f:id:xjino:20190331205127j:plain
 切られたケヤキサルノコシカケ。こんな市街地に。


    f:id:xjino:20190331205156j:plain
 東京にもいいところありますねえ。これであんなに人が多くなければ。もっとも,いずれも東京だからこそ,なんですけど。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ
にほんブログ村