ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

ざりがにのらくえん

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 おなじみ,旧常澄村の田んぼの中の自動車整備工場。オイル交換の間,のんびりお散歩します。今日は水網を持って田んぼの水路をガサ入れだあ。


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 那珂川涸沼川に挟まれた豊かな田園地帯です。海はすぐそば。


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 田んぼの脇のこんな水路を覗くと


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 うおーっと威嚇するアメリカザリガニ


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 じっとこちらを見ていたり


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 逃げにかかったり


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 濁った泥底をすくうとこの通り。もう入れ食い。視界内にあるこの田んぼだけで,いったい何千匹いるのか想像もつきません。まさにザリガニの楽園。


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 泣き所は無防備になる脱皮中。ちっこいのにちょっかい出されたりして。


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 とにかくどこにでもいるのですが,唯一いないのがここ,用水の流入口。水清ければザリガニも住まず。


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 ふと気づけば田んぼの中からサギさんたちに睨まれてました。アオサギと…… 嘴の黄色いのやら黒いのやらのシラサギ複数種(たぶん)。


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 飛び立ったことで三十羽ほどいたと判明。いつからサギはこんなに増えたのか。私の子ども時代には珍しいものでした。


 増えた原因は明白です。そうこのまとめ売り状態のザリガニ。サギの主食でしょう。田んぼに行けばなんぼでもエサがいるのですから,サギだってなんぼでも増えます。かつては夏鳥であったサギ類も,今は通年で茨城に暮らしてます。ザリガニの楽園=サギの楽園なのでした。


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 食われちゃうのに楽園って変ですか? 食って食われて増えまくって,やはり生物にとっての楽園とはこういう状況を言うのではないかと思うのです。


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 メダカ。一時は絶滅危惧種などと騒がれましたが,フツーに生きてます。ちなみに今どきはミナミメダカとか言うべきなんでしょうが,フィールドを知らない分類学者がDNA解析の結果勝手にそう主張しているだけです。交雑できるなら同一種じゃい。


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 すいません,この魚なんスか? 群れて泳いでました。これも子ども時代には見なかったなあ。

 ※ 追記:どうやらボラの稚魚のようです


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 ザリガニなんぞと一緒にすくわれちゃう魚が哀れ。

 

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 トウキョウダルマガエル。トノサマガエルと信じていたのに。


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 シジミ。すぐそばの涸沼川は美味しいヤマトシジミの大産地ですが,はてこれは何シジミだろう。最近外来のタイワンシジミが増えていると聞きますが。


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 どでかいタニシ。そういえば海原雄山のモデル北大路魯山人はタニシを食べて死んだんだっけ。ジャンボタニシの名で有名なリンゴスクミガイはまだこの辺りには侵入してません。


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 サギ先輩が行く手をふさいでいる。通してくれるだろうか。先輩の仲間はこの生態系の暫定王者です。ザリガニは食われることでこの世界を維持しています。なんと尊い


 昔は見られなかった生物が増え,こういう豊かな生態系が出来上がった理由は明白。私の幼少期は昭和後半,高度成長の掛け声のもと,農薬が使われまくっていた時代です。タガメもメダカも消え去り,田んぼにいるのは農薬に強いタニシやオタマジャクシばかり。それがここまで復活して豊かな「半自然」の生態系を作り上げています。


 テレビ東京の人気番組の,池の水を抜くやつ。最近急に視聴率が落ちたそうな。出る生物がまたかというものばかりで飽きられたこともありますが,「固有種」「外来種」という分け方が私には違和感と映るようになりました。コイとか,外来種だからってそんな邪見にしなくてもいいじゃん。


 アメリカザリガニも同様,私には旧友です。農薬で生き物が減った田んぼで,それでも生き残って遊んでくれました。そもそもザリガニがここまで日本に定着したのは,日本の在来生物にないニッチだったから。もしザリガニを駆除したり万が一に一掃したりできたなら,サギをはじめとする多くの動物が餓死し激減するでしょう。今は大切な日本の生態系の一部だと思います。


 田んぼ周辺には


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 ヒメヒオウギズイセン。いつか単独で記事にしたい,ヒトが生み出しヒトの手を離れた生命。


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 イヌゴマ。「役に立ちそうで役に立たないこの野郎」という意味の命名だそうな。ヒトの身勝手でゴメンね。

 

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 ツルフジバカマの花。モンシロチョウがひと時を憩いながら自らの行く末を案じてました。


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 以前にもなぜかこれが好きと公言したヒルガオ。夏です。


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 多くの生物をはぐくむ田んぼ。その生態系の真ん中にザリガニがいます。日本の自然の,その立派な一員です。

 

 

 

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